M6ミュージカルアクト
2023年8月7日

ついに本番!チームミュージカルアクト、有終の美を飾れるのか!?

スタッフS


怒涛の追い込みを経て、いよいよクリスマス・フェスタ当日。
リハーサルから本番の様子までをお届けしていきます♪




当日は朝からリハーサル。
会場全体の緊張感も高まり、本番前にしか味わえない独特の空気が流れている。


立ち位置や照明の当たり具合い、
マイクの音量などの最終調整を行なっていく。


マイクと言えば…

備品として使えるものが5台あり、
それを場面毎に付け替えていく形で対応することになった。
マイクが必要な箇所が多い中で、
この付け替えのパズルを組み立てるのも一苦労であった。

一瞬の幕間でマイクを渡し対応しなければならない場面も多々あり、
スタッフがサポートには入るが、基本的には自分たちで把握し、受け渡しを行なう。

ただ本番前の集中力とは素晴らしいもので、
皆順番をしっかり覚えきり、協力し合いながら対応していた。
また、当事者であり音響チームで準備を進めて来たDくんも、
マイクの番号と使用者をしっかり把握し、音量処理などを完璧にこなしていた。


裏方との調整を終え、最後に細かい動きを詰めてから、
円陣を組んでリハーサルを終えた。







いよいよ本番へ

本番が始まってしまえば、もう言葉は必要ない。
舞台袖を支え、舞台上を見守るだけだ。




写真で見ると、素晴らしい舞台であったかのように見える。
実際、今まで練習してきた中で一番いい出来だった。

ちなみにこれまでの記事と写真のクオリティが違うのは、
K2の活動にも関わって下さっているプロのカメラマンの方に撮って頂いたから。
(掲載許可は頂いています)

何はともあれケガなど大きなアクシデントなく、
無事幕を閉じることが出来たのは本当に幸いである。

ただ、誰も気付かなかったと思うが、
小さなハプニングは舞台裏で起きていた。

小道具のカラー軍手が一人分見当たらなくなってしまったのである。
子どもの参加者もいる中で、定位置に戻されない可能性もあったので、
予備も含めて余裕をもって準備していたのだが、
今まで練習を重ねてきて、一度も起きなかったことが本番で起きた。

しかし予備からも外していた地味な色のカラー軍手もあったので、
舞台裏を飛び出し、その入れ物を探しに走り出す私スタッフS。

男子チームの荷物置き場…

ない。

メイクルーム…

ない。

女子チームの荷物置き場…

ない。


慌てており頭も回らず、
見つけられないまま時間だけが過ぎていく。

普段小道具を置いている場所は、
クリスマスフェスタ後のパーティで振る舞うディナー置き場となっていた。
その部屋も探してみたが…

やっぱりない。

しかしその時目に付いたのが、
ディナー準備のため、その場にいたスタッフが付けていた薄手のゴム手袋。

色は青。
これだ!

手袋を分けてもらい、急いで舞台袖に戻ると、まだカラー軍手が必要なシーンの前。
間に合った!

軍手が行き渡らなかった子にゴム手袋を渡し、
無事(?)事なきを得た。

ただハプニングというのは同時多発的に起こるようで、
私が軍手探しに奮闘している間、
舞台上では台詞忘れが発生し、
地獄のような間が生まれていたらしい。

台詞が飛んでしまったTくんは、
カンペの存在も忘れてしまうぐらい頭が真っ白になってしまったようだ。
そのシーンの台詞の相方Yくんも、
Tくんにジェスチャーで何か伝えようとするが、
的外れなジェスチャーになってしまい伝わらず…。

しかし、Yくんのその的外れなジェスチャーがTくんを和ませ、冷静さを取り戻し、
台本通りではないが辻褄の合う言葉を絞り出すことが出来たと後から話していた。

ミュージカルアクトの活動が始まるまでは、
おそらく言葉を交わすことの無かったであろう2人。
お互いの名前すらきちんと把握していなかったのではないだろうか?

舞台上で起きてしまったこととしては0点だが、
エピソードとしては100点満点である。

なぜなら我々は舞台のプロではなく、
不登校やひきこもり、
様々な事情を抱えてこの場を共にしている集団だから。


発表後の打ち上げの場でも、
「初めは嫌だったけど、やってみたら楽しかった」
「またやりたい」
「今日、人生で一番カッコつけました」
などの声を聞けた。

大変だったが、やれてよかったなと思える瞬間であった。

そうして今年も、
ミュージカルしないアクトの、
唯一ミュージカルする日が終わってゆくのであった。



・・・・・・・・
今日のミュージカルしなかった度 0%
クオリティはさておき今日だけはしっかりミュージカルしたので!

スタッフS

K2所属3年目のスタッフ。敬愛するものは太陽の塔(岡本太郎と言うより太陽の塔)。他にも民芸品や美術品など、生活の糧にはならないが心の糧になるものをチマチマ集めながら暮らしている。