• #ミュージカル

練習も佳境に迫り、
スタッフ・裏方チームでも本番に向け様々な準備を進めていっている。

照明の調整・タイミングの確認
幕裏での動きの確認
インストゥルメンタルの曲の準備

そして…


録音である。


繰り返しにはなるが、我々は基本ミュージカルしないアクトなので、
歌の訓練は行なっていない。
発声など申し訳程度に行なってはきたが、
それも指導者がいるわけではないので、
教材は全てYouTube。
(その点、本当に便利な時代になった）
つまり、歌の素人軍団である。

そんな我々が、
それでも皆さんに観て頂くショーとして、
最低限のクオリティを保つために去年から始めたのが、録音である。

元々録音機材はスタッフKの私物で、趣味で購入したものだと話していた。
なので録音自体も専門家がいるわけではないのだが、
機材が扱えて、歌のクオリティチェックの出来るスタッフKが、
全面的に担っている。

そんなわけで、今年もインストゥルメンタルが準備できた時点で、
録音に取り掛かっていった。

ただスタッフKは総合演出も担っており、
演技やダンスの方もまだまだなクオリティなので、
録音に専念できる状態ではないのだが、
録音をしないまま本番を迎える方が恐ろしいのも事実。
全体練習の方は私が演出を引き継ぐ形で、
限られた練習時間中に録音作業も平行して進めていった。

録音を進める中でぶち当たった問題が、
いや、もしかしたら初めから解っていたことなのだが、


歌がめちゃめちゃ難しい。。

内面から湧き出てくる、魂の叫びであるブルースミュージックや、
そこから発展したソウルミュージック。
たとえ音程を合わせて歌えたとしても、全く原作のようにはならない。
音程が基礎となって、歌声が自由に飛び回るレベルまでいかないと、
とたんにつまらなく、ダサくなってしまう。

さらに映画内で実際に歌っているのは、
レイ・チャールズやジェームス・ブラウンといったレジェンド達。
恐れ多いにもほどがある。
基礎すらままならない我々に、到底太刀打ちできる音楽ではないのである。

しかし堂々巡りにはなるが、
だからこそ録音をして、本番のために少しでも形にしておく必要があるのである。
(※本番は録音に乗せて、リアルでも歌います)

練習後も録音作業は続き……

その曲のメインにあたる配役のメンバーは必ず録音し、
残りは時間が許す限り人を集め録音し、音に厚みを出していく。
この録音作業は、本番の前日夜まで続くのであった。。



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今日のミュージカルしなかった度　100％
めちゃめちゃ大変な作業だけど、事前録音などミュージカルへの冒涜のため(^^;