推しで人生が変わった話!南野さんは「ガンダムSEEDで人生変わりました!」(後編)
さて、前編に続きまして、南野さんの「ガンダムSEEDで人生が変わりました!」後編です。
前編は南野さんの推し活の真骨頂に迫るギリギリのいいところで終わってしまったんですね~~!
後編はさらにガチです。推しこそ全て、推しこそ人生の愛にあふれた南野さんのトークをぜひお楽しみください!!
では、しんたくん、前回の続きからどうぞ~~!!
推し具合がですね。本当にすごくて。さっきちょっとお聞きしたんですけど。この写真ね、ちょっとどういう写真なのかを教えてもらってもいいですか。
2024年5月18日はカガリ&キラの生誕祭
そうですね。5月18日がカガリとキラの誕生日でして。
毎年、ガンダムSEEDオタク友達とホテルを借りて、生誕祭をしています。
ケーキとグッズを持ち寄って。絵をケーキサイズに調整してデザインして、ケーキ屋さんにプリントケーキを毎年作ってもらっています。グッズはほんの一部なんですけど、推しのいない生誕祭を毎年やらせていただいてます。
生誕祭を一緒に祝う友達はカガリの推しではないんですけど、ガンダムSEEDもある程度見ていて。その子の推しの生誕祭も一緒にやるという感じでつきあってもらっています。その子の推しは僕のヒーローアカデミアのバクゴーくんで、その子とは四月にもやってます。
ホテルにはプロジェクターがあるので、ガンダムSEEDを夜通し見ながら過ごして今、寝不足です。(配信日は5月20日)
生誕祭はとりあえず写真撮影からですかね。この5,000円ぐらいするプリントケーキをパシャパ撮りまくり。お酒もお菓子もいっぱい買ってきてむしゃむしゃ食べながら、ガンダムSEEDを一話から見続ける。
カガリは作品冒頭はあまり出ないのですが、NETFLIXで流しながらカガリが出るシーンをかいつまんで見ていく。最高ですよ。
へえ~~!!生誕祭を実際にやっている人、初めてお会いしました!
いやー、まさに人生をかける推しですね。
これ20年前の作品で、今新作の映画になるっていうのは、それだけ待ち続けていた人もいるってことなんですよ。
作中でキラとアスランは敵同士のため殺し合う運命になってしまう。戦争なので、殺し合うのはしょうがない。戦うことで本当に最後に平和になるのか。
そんな問いを、カガリは純粋な気持ちをアスランにぶつける。アスランも少し考え直し始めるシーンになっています。
ここからまた新たなストーリーが始まる第一歩のシーンになっています。
この二人はお互いのことを知っていくにつれて、恋仲になっていく。カガリはナチュラル、遺伝子操作されてない普通の人種で、アスランはコーディネーター、遺伝子操作された側の人種なんですね。
この二人が恋仲になるっていうのは、この作品が平和を表すものだなと私は捉えていて。ナチュラルとコーディネーターが戦う世界にあって、その人のことを知っていく、その人を好きになったから好きみたいな、そういう感情があるべき平和の姿だなと思ってます。
現代でもいろいろ愛の形あると思うんですね。LGBTだったりとか、いろんな課題を持った方々がいらっしゃると思うんですけど、その人の背景が何であれ、その人が何を好きであれ、好きになった人が好きって言えることってすごく難しいのと同時に、一番簡単なことだなって強く思ってるんです。それが私たちの世界でも平和を作っていく上で重要な考えじゃないかなって私は考えていて。
社会に対する深い気付きと洞察ですね、さすがです。
いちアニメ作品によって社会課題に目覚め、それが20年以上継続するってものすごい影響力ですね。
他にガンダムSEEDで好きなところはどこですか?
作中で戦闘中にアスランはキラを殺してしまうんですね。カガリとアスランはそのことで対立する。
カガリにとって親しい友人を殺されてしまった。でも、そもそもはこの戦争がいけないという大きな視点で見て、アスランを責めるのではなく、許す。カガリのそういう心の広いところが好きです。
もうひとつ、死んだと思っていたキラは、実は生きていた。
もともとは地球連合軍にいたキラ自身もアスランとの殺し合いを経て、自分も平和のために思うままにやっていきたいと目覚め、オーブ側になることを決意します。
キラを殺してしまい、悩んでいたアスランもオーブ側に来ることを決意する。そこで二人は再会を果たすんです。
その時に、カガリがかけ橋となって、二人を引き合わすシーンがあって。
ここはもう涙せずには見られないシーンなので、実際にアニメで見てほしいなと思ってるんですけど。
カガリは自分にとって大切である、両者の関係をつなぐポジションも担えるっていうところがすごく素敵だなって思います。
あと好きなシーンというか、キラとカガリの関係性も好き。二人が生き別れた双子であることは、SEEDの最後の方に明らかになるんです。二人は一緒に育っていないのに、カガリはキラに対して本能的に近い距離で喋る。キラもなぜかカガリの前では自然体でいられる。作中でキラは笑わなくなっていくんですけど、笑顔をカガリの前だと出せる。キラとカガリが関わっていくシーンがきょうだいの関係に見えるように描かれていて、それをアニメで表現できるのもすごいと思います。
実はこの二人の両親はコーディネーターを作る研究員で、この戦争の根本的な原因となった人たちでもある。深いところでは複雑ですが、それを知った上で二人は、なにがあったとしても、悩みながらも自分の答えを探していく。そういうところも見どころです。
私はガンダムSEEDの作品を通して、平和や戦争について、人種の問題などの社会課題に強く興味を持ち、学生時代には平和学を学んできたんですけど。それと同時にアニメというクリエイティブデザインされたストーリーを通して、私という一視聴者にここまでの影響を与えた。それが今の職業にもつながっている。デザイン一つで人の人生を変えられる。そこがすごいと思います。
私が今、クリエイティブなお仕事としてデザインで、自分のできることをやらせてもらえているのは、カガリの素敵さを鏡にして、自分もそうなりたいという思いから始まっています。ガンダムSEEDは自分の人生や自分のなりたいロールモデルを育んでくれた作品です。もちろん趣味としても、唯一無二です。
あとはガンダムにも乗りたいなっていうのもあって。死ぬまでにガンダムのピットに乗って操縦できたらいいなと思ってます。
ガンダムってちょっと手伸ばした感じで乗るんです。まずはそれが真似できるバイクの免許を取りまして、アメリカンタイプで車高が低いバイクに乗っています。
乗ってる時にちょっと自分もガンダムに載ってるカガリを妄想しながら乗ったりしてます。
他にもキャラクターデザインをしている平井さんの絵がすごく好きなので、自分もiPadでちょっと絵を描くようになり。作品の中で英語がよく使われているので、自分も勉強したいと国際学科に入って英語を勉強して。カガリが国外で仕事していたのに影響されて海外に留学。作中でアスランと野営をするシーンがあれば、自分もキャンプをして…。
私の趣味はガンダムから派生しているんだなって。もはや自分がないんじゃないかと心配になる感じですが…(笑)
ガンダムシードじゃなくてもいいと思うんですけど、アニメや身の回りのデザインから自分もいいなって思えるものを見つけてもらえると、いいんじゃないかなと思っています。
見せて頂いたことあるんですが、ネイルも推しカラーなんですよね。推しがいるからこそ。推しこそ全て。ずっと好き、ずっと推せる。
それだけではなくて、南野さんの人間的な基盤の形成や人生に関わる行動に直接結びついているんですね。
キャリア理論で言うと、キャリアアンカー(どうしても譲れない「価値観」や「欲求」「コアコンピタンス(能力)」)の中心にガンダムSEEDが鎮座しているという。ガンダムSEEDが、南野さんにとって稀有で唯一無二の作品であることがよく理解できました。ありがとうございました。
最高にアツいインタビューもそろそろ終盤というところですが、最後に読者のみなさんにひとことどうぞ~!!
私は映画には27回行きました!映画を見てください!!
今はAmazonPrimeやNETFLIXで観ることができます!!
そして上にリンクを貼ってある、ガンダムSEEDとガンダムSEED DESTINYのダイジェスト動画を見てもらえれば。
映画だけでは分からない部分があるので、後からでも見てもらえればいいと思います。
ぜひ映画見てほしいです。そしてまたどこかでガンダムSEEDについて語り合いましょう!
K2クラブハウス、推しについて心ゆくまで語ることができ、とっても楽しかったです。最後までおつきあいくださり、ありがとうございました~~!!
南野さんのとどまることを知らない、推しへの愛と、推しを通して広がる世界への好奇心と行動力はまぶしい限りですね!推しのいる人生はなんと豊かなのでしょう!!
話中にもありましたが、みなさんにも南野さんみたいに、こんなに素敵な推しができたら、人生のあざやかさが違って来るかもしれませんね!?
あなたの推しはなんですか?それをみんなに教えてくれませんか?
最後に重ねて、南野さん、ご協力ありがとうございました!!
また、きっとK2クラブハウスで会えそうな気がする。
その日まで、推し活の限りを尽くして、また素敵なエピソードを教えてくださいね~~!!
了