Ep.3「メンバーのはなし~女もつらいよ!~」
K2マガジンをご覧のみなさん、こんにちは!
今回は K2歴約10年、現在石巻で暮らしている さなみさん との対談形式でお送りします。
K2につながるまで、共同生活のこと、お仕事についてなどなど…
どこに行っても付いてくる人間関係に迷い戸惑い、いろいろな地を渡りながら、他人や家族、自分と向き合っていく姿を「フーテンの寅さん」と重ねたタイトルにしてみました。
最後に4コママンガでもご紹介しますので是非ご覧ください~。
◤インタビュー◢
それではさなみさん、
自己紹介も兼ねてK2につながるまでのことを教えてくれますか?
はい。私は大学卒業後から2年ほど自宅でひきこもっていました。
就職活動もちゃんと進められなかったし、アルバイトをしようとした時もあったんですが、仕事内容が覚えられなかったり、怒られるのが怖くなってしまって行動できなくなっていました。
うまくいかなかったというのは、どんなことがですか?
私昔からなんですけど、女の子との人間関係がうまくいかないんです。
いい関係を築けない。比較してしまったり、ぐいぐい来られるのも、自分からもどう接していいか未だにわからないです。
男性の方が接しやすいなと思います。深読みしたり、取り繕ったりせず気楽でいられるので。
そうかー。女同士って複雑、ですよね…始めはそうするつもりはないんだけど、気分の波が穏やかな時と激しい時の差に周りを巻き込んじゃったり、逆に巻き込まれたりすることありますからね。
それからどうなったんですか?
ちょうどそんなモヤモヤしてたときに場面転換してみたら?って、海外を勧められて、行ったことがなかったし興味があったのでニュージーランドに行くことにしました。
すごい思い切り。(笑)
入寮の時もだけど、さなみさん勢いがありますよね。
確かに、やってみようって思うと行動は早いかも。(笑)
学校帰りに家の近所でフィッシュアンドチップスを買って海を眺めながら食べたり、学校帰りにはバーガーショップで宿題をしていたこともあって。
あと、海外だから当たり前なんですけど、英語を覚えるのは大変だったし、買い物するだけでも一苦労でした。
でもニュージーランドの人たちは英語がうまくしゃべれなくても優しく接してくれるし、穏やかな雰囲気が好きでした。また遊びに行きたいと思っています。
ニュージーランドは時間の流れがゆっくりに感じますね。
海や森、広―い牧場に動物がいたり、思わず時間を忘れちゃいます。
そうですよね。ビザの関係で2年しかいれなかったのが残念だったんですが、その後オーストラリアのシドニーでも2年生活しました。
シドニーも楽しかったけど、ニュージーランドと比べてしまうとなんとなく合わないなあと感じていて帰国後すぐに石巻へ行くことに決めました。
合わないと言うのはどんなところで?
環境が大きいですね。都会よりも田舎の方が落ち着くので、自然が多くて時間がゆっくり流れるところが自分に合ってるなと思います。
なるほど。それで石巻の選択ですね。
はい、住み始めて気づけば6年になりました。
最初はアルバイトをしたりしながら、就職活動をして今の水産加工会社に就職が決まりました。仕事を覚えられなくて落ち込んでしまったり、立ち仕事で疲れてしまうことはありますがなんとか続けられています。
石巻に来た時はまさか住民票も移してこんなに長く住むことになるとは思いませんでしたね。
今となっては、石巻は第2の故郷みたいな、、とても大好きな場所です!
働き始めても大変なことはありますよね。
さなみさんは休みの日とか、何か息抜きや楽しみにしていることはありますか?
そうですね~…電車で仙台へ出かけたり、最近はお酒のおつまみのレシピ本やエプロンを買って料理も楽しんでいます。あと、日本酒用のおちょこも買っちゃいました。海外にいたときは赤ワインをよく飲んでいました。
大変なこともこれで乗り越えられてますね。(笑)
東北は酒蔵が多いし、最近はワイナリーも増えてるから美味しいお酒の飲み比べがたくさんできそうですね!
それでは最後に、さなみさんの考える共同生活ってどんなものですか?
共同生活はいろんな人が住んでいる分、毎日いろんなことが起きます。
その中で気にし過ぎない力を身に付けたり、その反面、人に助けてもらい一人じゃ生きていけないことを知りました。生きているなという実感があります。
実家に帰りたい気持ちももちろんありますが、帰ったら弱音を吐いたり、甘えが出てしまいそうで、家族とは誕生日に手紙を送ったりして細々と繋がっています。
とりあえずやってみよう!というさなみさんのチャレンジ精神を感じました。お話を聞かせてもらってありがとうございました。
◤モーニングルーティン◢
◤落ち込むこともあるけれど◢