K2クラブハウス
2026年3月30日

銀英伝(石黒版)思い出のシーンを語る。

編集部

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今回はいくつかシーンを選んで、それについて語っていきます。

まずはシーズン2のエピソード第4話「ユリアンの旅、人類の旅」(第2期14話)で、これが印象的な回だったということですね。

はい、そうですね。本編のストーリーとは直接関わらないのですが、ユリアンが暇な時間に、その世界の歴史を動画で振り返るという回です。地球にだけ人類がいた状態から、どのようにして現在の世界観に広がっていったのかが、ざっくりと描かれています。

個人的に印象に残っている理由は、豪華な声優陣です。どんな役でも1人1キャラという中で、この話の中に出てくるビデオのナレーション役が千葉繁さんなんです。

それが印象に残っていて、「こんなことでこの声優さんを消化しちゃうんだ」と感じました。

本編より。視聴者が見ている銀英伝の中のユリアンが見ているドキュメンタリー番組の解説者が千葉繁さん。

ここで使ったから、他ではもう使えないという縛りがあるからということですね。

さらに、その話の中で、よく出てくる初代ゴールデンバウム王朝の初代皇帝が出てきて、どうして帝国ができたのかが語られます。

ここで語られるんですね。民衆の支持を集めて皇帝になっていった、というところですね。

帝国ができて、同盟もできてという流れが、一見するとめちゃくちゃなことをやっているんだなというのが印象的です。

今まで単語だけで出てきたものが描かれています。ラインハルト陣営はゴールデンバウム王朝の経験を疑っており、むしろその法に則れば排斥されるような悪法がなぜ出来上がったのか。そういった、今まで単語でしか聞いてこなかったような法律や人物がどういう経緯で出来上がったのかを、歴史解説のように掘り下げるシーンです。そのため、銀英伝の世界に一歩深く入り込める大事な一話という印象ですね。丸々1話使いますからね。

だいぶ長くやるんですね。フェザーンに行く途中の道中ですね。いや、地球か。地球に行くんでしたね。

そうです。その話が出てくるタイミングとしては、バーミリオン会戦で同盟と帝国の間で停戦が結ばれ、ヤンもユリアンも退役してやることがなくなってしまった後です。歴史家志望だったユリアンは、人類の歴史を学ぶために原点である地球へ行ってみようと考えます。この世界では地球は帝国の一辺境の惑星で、ほとんど人が住んでいないのですが、なぜそうなったのかが歴史解説の中で語られます。その宇宙船での移動時間を有効活用したいというセリフがあり、この歴史ビデオを見ているという流れです。

なるほど〜。タカは他に何かありますか?こんなシーンあったな、というような。

シーンというには長すぎるかもしれませんが、イゼルローン回廊での戦いです。第3期の後半で、同盟も滅んでしまい、ヤン一党が本国を持たない2万隻ほどの艦隊で、銀河をほぼ統一したラインハルトと狭い回廊で戦います。

この戦いは非常に激しく、それまで死ななかった著名なキャラクターが次々と亡くなっていきます。帝国のファーレンハイト、シュタインメッツ、そしてヤンの仲間も何人かあっさりと亡くなります。

そして、この回廊の戦いの結末は大きなネタバレになりますが、主人公のヤンも、ラインハルトに戦いを認められて和平交渉に向かう途中、テロリストに遭遇して死んでしまいます。ここまでの流れが、銀英伝の中で一番涙を誘い、盛り上がるところです。

その中で一番有名なのは、おそらく「魔術師、還らず」の回で、主人公のヤンが仲間たちに謝りながら最期を迎えるところです。

衝撃的な回となった第3期82話

タイトルで「回廊の戦い」が前・中・後と長くあって、その後に「魔術師、還らず」なんですね。

この4話で一気にブーストをかけてきます。ここが銀英伝の中で一つの大きな区切りなので、作り手側も一気に視聴者の感情を刺激してきます。

インパクトが大きすぎて、その後の第4期に入った瞬間に失速感を覚えて、見るのをやめてしまう人もいるかもしれません。

3期は「魔術師、還らず」の後も「祭りの後」「失意の凱旋」「遷都令」「八月の新政府」と続くんだね。「八月の新政府」がシーズンの最終回かな。

(あらすじを読み上げる)ユリアンはフェザーンに遷都することでイゼルローン要塞の価値をなくすというラインハルトの構想を見抜いていた。

民主共和制の砦を守るため、彼は生前のヤンの行動を思い出しつつ、精力的な活動を続ける。

そんな彼の真摯を気遣うカリン。ハイネセンに潜入したボリス・コーネフが地球教の怪しげな動きを報告する中、イゼルローン共和政府が樹立された。創立記念式典では、「くたばれカイザー・ラインハルト」の声とともに無数のベレー帽が宙に舞い、旧同盟国歌が歌われる。ヤンの遺した理想も確実に次の世代へ受け継がれていった、とのことです。

ヤンが亡くなった後の「八月の新政府」の話も個人的にはうるっときました。

ヤンが亡くなった後どうするかを皆で話し合う中で、ムライ中将が「俺たちはヤンがいるから戦ってきたんだ。あんな若造に何ができる」とユリアンに従いたくないという態度を見せます。

しかし、それはアッテンボローたちが今後やりやすいように、自分が嫌われ役になって不満分子を連れて出ていくという決断でした。そのシーンがすごく良いんです。

最後まで「あえて」の役割を演じ続けたムライ中将。

やばかったね、あれは。思い出した。

ムライ中将は、あえて厳しい言葉を言って嫌われ者に回り、内心そう思っていた人たちをあぶり出して、彼らを引き連れて去るという役を買って出たということです。

最後の仕事として。そうだったよね。

あれはすごい。ムライさんが立ち去る時に「フィッシャー提督もパトリチェフもいなくなった。ずいぶん寂しくなったもんだ」と、心底疲れたような、寂しい表情でユリアンに言うんです。それが彼の最後のお務めだと。

あれは第4期の頭の方か。ちょっとその回を見てみようか。

ユリアンがヤンの後を継ぐ覚悟を決めていく中で、色々な人との関わりがありますが、ムライさんとのシーンが特に印象的です。他の皆は残るけれど、ムライさんだけは、もしかしたら本心では残りたいのかもしれないのに去っていく。

そうだよね。でも、自分にしかできない役目だと思ったんだろうね。

まさに言っている通りです。自分が悪者になって、他の者たちを連れて行かないといけない、と。また、出ていく人たちにとっても、裏切り者扱いされないためには、ムライのような核になる人物が抜けるという大義名分が必要だったのでしょう。

当時のヤン艦隊の生き残りメンバーを見ると、そういった役目を担えるのはムライさんしかいなかった。全ての要因がムライにそうさせたのだと思います。

ムライさん、すごい人でした。最初は空気が読めない感じだったけど、だんだん愛情がわかってきて、最後は本当にすごいと感じました。

最終的にアッテンボローにも後を託すんですよね。ユリアンと話した後、廊下でアッテンボローに会い、「世間の人はあなたを裏切り者と謗りますよ」と言われ、「それが最後の務めだと思っている。私がいない方がお前たちもやりやすいだろう」と軽口を叩き合い、敬礼して別れる。あの二人の最後のやり取りも良いです。結局、皆ムライさんには敬意を払っているんです。

(該当シーンのセリフを再生・確認する)

ナレーター: 65、ユリアンはムライ中将の突然の訪問を受けた。

ムライ中将: ユリアン、私はヤン艦隊における最後の任務をこれから果たすつもりだ。君の許可をもらいたいのだが。不平分や動揺した連中を引き連れて、イゼルローンを出ていく。

ユリアン: ご決は変わりませんか、ムライ中将。あなたがいらっしゃってこそ、ヤン艦隊は軍隊として機能しますのに。

ムライ: いや、むしろ私がいないがいいのだよ。もう私がいて君の役につことは何もない。引退させてくれんものかね。それにフィッシャーもパトリチェフもいなくなった。疲れもしたし寂しくもなったよ。私が離脱を公表すれば、動揺している連中は私のもとに集まってくる。「ムライのような幹部でさえ離脱するのだから」という形で自己正当化ができるからな。私が何を狙っているか、わかってもらえるだろうか。

ユリアン: 中将のなさりたいようになさってください。お疲れ様でした。本当に今までありがとうございました。

ムライ中将: (アッテンボローに対して)私がいないが貴官らにとっては良かろう。を伸ばすことができて。

アッテンボロー: 否定はしませんよ。ですが、酒を飲む楽しみの半分は禁酒令を破ることにありますのでね。世間はきっとあなたのことを悪くいますよ。損な役回りをなさるものだ。

ムライ中将: 何、私は耐えるだけで済む。君らと同する苦労にべれば、ささやかなものさ。

そうです。この後、ムライ中将が去ることを知ったエルファシル革命政府の幹部たちが「ムライが逃げるなら俺たちも共和政府を解散する」と言い出すシーンがあって、ユリアンが「なるほど、ムライ中将の本当の意図はここにもあったのか」と気づくんです。

いやー、ムライさんがすごかったということですね。では、時間も迫ってきたので、今回はこの辺で終わりにしましょうか。

本当に一人一人にドラマがあって見どころがありすぎます。語り尽くせませんね。

どこから語り始めても話が尽きない「銀英伝」。

しかし次回、タカの身辺に変化が起こる!! 銀英伝で永遠に語り合える3人の関係は?

一体どうなってしまうのか!

編集部

K2インターナショナルグループから放たれた現代社会への刺客。書類上は七人で構成されていることになっているが、実態は謎に包まれている。組織のモットーは『節度ある暴走機関車』。