推し活で人生変わった話
2025年10月20日

女子高生×戦車!? 王道スポ根アニメ『ガールズ&パンツァー』の熱すぎる魅力と大洗町との絆

編集部

根岸のオタキングと呼ばれるほどアニメ全般に詳しい。
ガルパンは視聴済みだが他の2人ほど入りこんではないため今回は聞き役。

後述するが30回以上聖地巡礼で大洗へ行っている、ガルパンの熱狂的ファン。

ミリオタ。そのためガルパンも好き。

タカの秘蔵コレクションの一部。

今回のテーマは『ガールズ&パンツァー』! まずは、どんな作品なのか、ざっくり教えてください。

公式サイトより)

 タイトル通り、女子高生と戦車(パンツァーはドイツ語で「装甲」や「鎧」を意味し、転じて「戦車」を指す言葉)」なんですけど、まず大前提として、ガルパンは戦争アニメじゃないんですよ。ぶっちゃけ戦車に乗るけど、人は死にません!

(笑)。そこがまずぶっ飛んでますよね。

その世界には、戦車道(※1)っていう武道があって、「大和なでしこのたしなみ」とされています。女子高生たちはこの武道で、全国大会の優勝を目指すっていう、日常系みたいなスポ根アニメなんです。

 「ありえない設定」と「ありふれた日常」がミックスされてる、と。

しかも彼女たちの街は学園艦(※2)、つまり海の上の巨大な船なんです。学校も住宅地も山まで、全部船の上にあります。この時点で、もうツッコミどころ満載で面白いんですよ!

大洗女子学園学園艦(こちらも公式サイトから)

自分はミリオタ(軍事オタク)ですが、このアニメは本放送(※3)から見ています。戦車を題材にしつつ、設定がぶっ飛んでいるのが魅力ですね。

用語注釈

※1 戦車道『ガルパン』の世界における武道の一つ。戦車に乗って行われる競技。

※2 学園艦巨大な航空母艦のような船の上に、学校や街全体が築かれている場所。

※3 本放送アニメが最初にテレビで放送された時期(2012年)のこと。

ストーリーはどんな展開なんですか? 熱いシーンとかありますか?

 もう、王道のスポコンアニメです! 主人公の西住みほちゃんは、過去の試合で仲間を助けるために試合を放棄し、トラウマを抱えて戦車道から逃げた元エリート。

主人公の西住みほ(公式サイトより)

転校した先の弱小チームで再び戦車道をやることになり、全国優勝を目指します。戦車道は、フラッグ車(※4)という大将の戦車を撃破されたら負け、というルールです。

 一人では動かせない戦車を、5人くらいの乗員で協力して動かす。これがまずチーム戦なんですが、さらにそれが複数両で戦うので、チームワークがめちゃくちゃ重要になるんです。

協力が必須な乗り物だからこそ、スポ根としてアツいわけだ。

主人公の乗る戦車(公式サイトより) 4号戦車D型→4号戦車H型に換装

そして、戦術が本格的でアツい! 例えば、強い敵の重戦車(※5)を倒すために、戦争映画を見て戦術研究をするんです。

戦車の装甲の「前が強くて、後ろが弱い」という定石から、機動性の高い戦車で狭い路地に誘い込み、背後を取って攻撃する。さらに、それでも倒せないときは、戦車の薬莢を捨てる小さな穴をチームで連携して狙う!みたいな奇想天外かつ理論的な戦術が出てくるんです。

しかも、使える戦車は「第二次世界大戦終結までに開発が終わっていた車両のみ」というルールがあります。主人公たちが弱い戦車を長い砲身に換装したり、増加装甲(※5)を付けたりする過程が、史実に基づいた改造だったりするのも、ミリオタにはたまらない小ネタです。

戦車の中(公式サイトより) ※生徒会チームの乗る戦車。おおよそ、3名〜5名で操縦する。

なるほど! ただの萌えアニメじゃなく、史実の知識やスポ根の熱量が詰まっているわけですね!

用語注釈 

※4 フラッグ車:大将が乗る戦車。これを撃破されると試合敗北となる。

※5 増加装甲:既存の装甲の上にさらに装甲板を追加し、防御力を高めること。

聖地・大洗との一体感と「今なお続く物語」

キャラクターの魅力も聞きたいです。タカの推しは?

元ラスボス校の副隊長だった、逸見(いつみ)エリカです。最初は主人公を目の敵にする「所見嫌な女」なんですが、深堀りされていくうちに、誰よりも主人公を大切に思っていたことがわかる。そして、最近の作品では、なんと主人公みたいな奇想天外な戦術を出し、「やったー!」と喜ぶんですよ。その成長が最高なんです!

タカ推しの逸見エリカ。主人公とは前の学校での同級生。(公式サイトより)

エリートの意外な一面にグッとくるわけですね! そして、作品と切っても切り離せないのが、舞台となった大洗(おおあらい)への聖地巡礼(※6)ですよね?

僕はもう30回以上行っています。大洗はアニメの企画段階から協力を依頼されたオリジナル作品の聖地なんです。街全体がガルパンを歓迎していて、商店街の店頭には等身大のキャラパネルが置いてあるんです。

 街と作品の一体感が素晴らしい!

港町で採れた新鮮な海鮮丼をペロリ

海鮮丼を食べ、聖地巡礼をして、街全体で作品を楽しむのが大洗流です。今でもその熱量は衰えていません。

地元のお祭りにも戦車が!!

  最後に、今から見る人へのメッセージはありますか?

アニメはまだ完結してないんです! アニオリ(アニメオリジナル作品)なので、結末は誰も知りません。今ならサブスクで本編が見られますし、特に劇場版は音響にめちゃくちゃ力を入れているので、ぜひ大画面で見てほしい! 今から見始めれば、最新作の公開にリアタイで盛り上がれます!

  スポ根、ミリタリー要素、魅力的なキャラの成長、そして聖地との深い繋がり。これは見ない手はないですね! 今日はありがとうございました!

編集部

K2インターナショナルグループから放たれた現代社会への刺客。書類上は七人で構成されていることになっているが、実態は謎に包まれている。組織のモットーは『節度ある暴走機関車』。