引きこもり男子はとにかくシフォンケーキを作れ!
シフォンケーキ…それは宇宙の真理…
真理を示す型からは何者も逃れられぬ…
さあ…真理をその身に取り込み至福に浸るがよい…
※至福には別途料金がかかります。
(…嗜好品に対して純粋に使えるお金は多く見積もっても約10000円が限度…3割…損耗率3割…)
Do It Yourself!
ふわっふわのシフォンケーキが食べたい。今すぐにだ。
というわけで今回は夜中無性に食べたくなるスイーツ第1位、
シフォンケーキのレシピをご紹介します。
レシピ自体は探せばいくらでもありますが、
比較的理屈系男子向きのしっかり情報・かっちり工程で進めていければと考えております。
では材料と元レシピから↓
材料(価格は全て税込)
・卵4個
(原価約85円 10個1パック 213円)
・砂糖70g
(原価約15円 1kg 213円-お一人様1点限り)
・サラダ油28g
(原価約12円 1kg 429円)
・牛乳50ml
(原価約11円 1000ml 213円-特売品)
・薄力粉70g
(原価約22円 1kg 321円)
【以下の材料は必須ではないがあると◎】
・トップバリュバニラアイスクリーム 2000ml 645円
(明治エッセルスーパーカップ超バニラ 200ml 105円×10より安い)
・粉砂糖 70g 148円
(映える)
・原価合計 約145円(調理器具・水道光熱費除く)
・調理時間 約2時間
元レシピ
To Do リスト
元レシピを見ながら作るのがオススメですが、文字情報の方が早い方向けに↓
0.ハンドミキサーとシフォンケーキ型とオーブンが自宅にあることを祈る。
1.ボウルを2つ用意して、卵を卵黄と卵白に分け、卵白のボウルは冷蔵庫に入れておく。
2.卵黄のボウルに砂糖23g分を入れたら、泡立て器で1分かき混ぜる。
3.サラダ油を入れて1分かき混ぜた後、牛乳を入れて1分かき混ぜる。
4.薄力粉を粉ふるいに入れ、空気を含ませながらボウルにふるい加える。
5.中心から外側に向けて、薄力粉がふきとばないようゆっくり3分かき混ぜる。
6.卵白のボウルを冷蔵庫から取り出し、砂糖23g分を入れたらハンドミキサーで1分混ぜる。
7.残りの砂糖を全て加えて7分混ぜ、ツノ付きメレンゲが出来たらオーブンに火を入れておく。
8.メレンゲの全体の四分の一を卵黄のボウルに加え、泡立て器で1分かき混ぜる。
9.残りのメレンゲを加え、底をすくうように、ゴムベラで3分混ぜる。
10.出来上がった生地をシフォンケーキ型に入れて、170℃のオーブンで30分焼く。
11.キッチンミトンを着けてオーブンから型を取り出したら平らなお皿に最速でひっくり返す。
12.型が冷めたら竹串や薄刃のナイフを端から入れ、生地を剥がしながら取り出す。
13.貪るように食べる。
↑ざっとこんな流れになります。
泡立て器・粉ふるい・ゴムベラ・キッチンミトンは100円ショップのもので問題ありませんが、
100円ショップにあるシフォンケーキの使い捨て紙型は1枚100円という高コストな代物です。
洗う手間が増えるので一長一短ですが、継続的に作るなら金属やシリコンなど、
繰り返し使えるシフォンケーキ用の型を用意した方がトータルではお得です。
基本的にDELISH KITCHENの動画を参考にしながら作った方が失敗しないと思いますので、
以降の写真や文章は個人的なコツになります。ご参考までに。
それでは作っていきましょう↓
割と読まなくてもいいコツ
と言っても、計量さえしっかりしていればメレンゲ登場(工程8)までは流れ作業で問題ありません。
強いて言えば、卵白のボウルと卵黄のボウルに分ける時、
うっかり黄身が割れてしまった場合は、多少白身が残っていても、
割れた黄身ごと卵黄のボウルに移してしまって大丈夫です。
逆に卵白のボウルに黄身がちょっと入ってしまった、という場合もそこまで気にしなくてOK。
実際に何度かやらかしてますがメレンゲさえ上手く作れていれば、
最終的にはきちんと膨らむのでごあんしんください。
卵白のボウルを冷蔵庫にしまったら、卵黄のボウルで混ぜ混ぜタイム。
砂糖・サラダ油・牛乳・薄力粉を、それぞれ入れてはその都度混ぜる、の繰り返しです。
ところで大体このあたりから、
「面倒くさいなあ」とか「まことに面倒くさいよね」とか「面倒くせえぞ」
みたいに、自分との戦いが始まるかと思われますが、
そもそもシフォンケーキを作ったところで、自分の抱えてる問題が解決するわけでもなく。
シフォンケーキだけ作れても料理人やパティシエとして評価されるわけでもないし、
シフォンケーキマニアみたいな立場になろうとするくらいハマっているならともかくとして。
別にそこまでシフォンケーキに対して情熱があるわけでもないし、
個人が調理品として売り捌くのは衛生面から考えてハードル高すぎだし、
お金を出してもらえるクオリティに仕上げられるかどうかも怪しいし。
誰かに食べてもらう予定もないし、仮に食べてもらえても微妙な顔されそうだし、
「時間に余裕があっていいね」とか嫌味を言われそうだし、
美味しいって言われても「どうせお世辞だろう」って冷めた感情しか湧かないし、
やればやるほど、どんどん虚しくなるんじゃないかって無限に思ってしまうかもしれません。
そんな時はこう唱えてください…
「シフォンケーキ1ホールを145円で!」
「いつでも食える奴はめったにいない!」
実際シフォンケーキって作るの確かにめんどくさいんですけど、
一旦作れるようになると優越感すごいんですよ。
金はあっても時間はないって人は、1ホール2000円~3000円、
原価からすれば10倍以上金銭を支払わないと、このふわっふわ感を存分に楽しめないわけです。
「シフォンケーキを自分で作って好きなだけ食べられる」って結構強力なカードで、
最低時給で16連勤要求されてやってられるかぁ!って仕事辞めた日でも、
モンスタークレーマーに絡まれるのが嫌になって仕事辞めた日でも、
朝6時出勤のはずなのに無給の5時出勤を要求されるのがアホらしくて仕事辞めた日でも、
「まあ自分はシフォンケーキをいつでも食えるしな」って確信があれば、
ほぼ無敵=ノーダメージ。勝てるとしたらシュークリームをいつでも食える人ぐらいです。
なので、皆さんも是非シフォンケーキを作って、
「ふっ、シフォンケーキも満足に作れぬ愚民どもが!」
と悦に浸って頂ければ幸いです。
さて、メレンゲがなんの前触れもなく登場しましたが、
これはキッチンの近くに電源がなく、ハンドミキサーのコードが短めなせいで、
卵白のボウルを撮影できなかったことによる仕様です。バグでもタイムスリップでもありません。
ハンドミキサーさえあれば、機械的に混ぜるだけでメレンゲは出来上がるのでごあんしんください。
出来上がったメレンゲは十字に分け、4分の1を卵黄のボウルに入れたら、泡立て器でかき混ぜます。
よく混ざったら、泡立て器をゴムベラに持ち替えて最も重要な工程である、
「メレンゲ内にある気泡をできるだけ潰さずに生地を混ぜる」フェーズに入ります。
ここは写真だとかなりわかりにくいので、DELISH KITCHENや上記の動画を見ながら、
とにかく慌てず急いで落ち着きながら早急に混ぜましょう。
生地の色が均一になったらケーキ型に入れて、竹串で生地を平らにしていきます。
(竹串がなければ、細めのストロー・マドラーのような細長いものなら何でもOK)
明らかに生地が片側に寄っている状態を解消できればいいので、
ケーキ型の端と真ん中の筒に沿ってぐるぐる何周か回してやればOKです。
概ね平らになったら、オーブンに入れて不動の構えで待ちましょう。
一旦オーブンにいれたら焼き上がるまで決して誰も開けてはならぬ。
(燃えてたりしたらさすがに取り出して下さい、念の為)
ここまでに使った調理器具の片付けをしながら、シフォンケーキを信じて待ちましょう。
オーブンから取り出したら写真なんか取らなくていいので、
すぐひっくり返してお皿に乗せて下さい。
空気が逃げて萎んでしまったシフォンケーキを食べるぐらいなら映えなど無用、
ぐらいの気概を持つのがシフォンケーキ作りのコツです。
素手で触れるくらい冷めたらひっくり返して…
上手に焼けましたー
型からケーキ本体を外す際、画像では竹串を使っていますが、
味が変わらなければ何でもいいやぁって人は、手でぐいぐい外しても全く問題ありません。
外周と筒の周りがあらかた剥がれたら、ひっくり返して底を抜きます。
型にこびりついた生地は、竹串でこそぎ落とすとへらへらのカステラみたいになります。
パワーが余っている人は試してみて下さい。
底面も竹串で削って…
筒を抜いたら…
完成!
ちょっと見栄えはイマイチですが、ふわっふわに仕上がりました!
皆さんも眠れない夜に備えてシフォンケーキを作ってみてはいかがでしょうか?
お疲れ様でした!
それではお待ちかねの!