K2クラブハウス
2026年5月7日

「これぞ沼」地下アイドルが熱い!!

編集部

1章 入門編:地下アイドルとは何か

はじめまして。このブログ連載「地下アイドル界隈の歩き方」では、地下アイドルに興味はあるけれど踏み出せていない方、そもそも「地下って何?」という方に向けて、会社の先輩後輩コンビがゆるっと語り合う形でお届けしていきます。語り手は、地下アイドル歴2年のぷにさんと、現場未経験の後輩けろくん。どうぞお気軽に読んでいってください。


ぷに:というわけで、今日から始まりました「地下アイドル界隈の歩き方」。語り役の、地下アイドル歴2年のぷにです。まだまだ勉強中の身ですけど、自分が通ってきた範囲のことを、これから少しずつ話していきたいと思います。

けろ:後輩のけろです。よろしくお願いします。僕、アイドル自体は昔からテレビとか配信で見るのは好きなんですけど、ライブに行ったことは一回もなくて。ぷにさんがいつも楽しそうに現場の話してるの聞いて、気になってたんですよね。

ぷに:お、ちょうどいい生徒役じゃん。じゃあ読者の方も、けろくんと同じ目線で聞いてもらえるとちょうどいいと思います。今日は第1回ってことで、「そもそも地下アイドルって何?」ってところから、ゆっくり話していきましょうか。

けろ:お願いします。正直に言うと、「地下アイドル」って響きがちょっと怖くて。なんかこう、暗いイメージっていうか。

ぷに:あー、それはよく言われるやつだね。でも全然そういう意味じゃないから、安心して。

そもそも地下アイドルって何?

けろ:ぷにさんの中で、地下アイドルってどう定義してます?

ぷに:うーん、厳密な定義って自分もよく分かってないんだけど、ざっくり言うと「ライブハウス中心に活動してるアイドル」って感じかな。テレビとかドームでやってる人たちを「地上」って呼ぶとしたら、そのもう一つ下、街のライブハウスとかで毎週ライブしてる人たちが「地下」っていうイメージ。

けろ:毎週ですか。結構な頻度なんですね。

ぷに:そうそう、それがまず地上との一番大きい違いかもしれない。会おうと思えば毎週会える。ちょっと表にしてみようか。自分が現場に通ってて感じる違い、こんな感じ。

項目地上アイドル地下アイドル
活動場所テレビ・ドーム・アリーナライブハウス・小箱
動員規模数千〜数万人数十〜数百人くらい
チケット代7,000円〜1万円超2,000〜4,000円+ドリンク代
メディア露出地上波・全国誌SNSや配信中心
ファンとの距離遠い(握手会も稀)近い(ライブ後に話せることも)
主な収益CDやタイアップチェキ・物販中心

けろ:えっ、チケット2,000円台で見られるんですか?

ぷに:そう、その価格帯が多い印象。もちろんグループや箱によるけどね。あと忘れちゃいけないのが、ライブハウスは入場時にドリンク代が別でかかるところがほとんどで、相場は600〜700円くらい。チケット代と合わせて考えると分かりやすいかな。

けろ:あ、それ知らなかったら現地で焦りそうです。チケット代だけ握りしめて行ったら詰むパターンですよね。

ぷに:そうなんだよ。で、ライブ終わった後に「特典会」っていう時間があって、そこでチェキ撮ったり話したりできる。

けろ:チェキって、あのインスタントカメラで撮るやつですよね?

ぷに:そうそう、アイドルと2ショットで撮るやつ。あれが地下の文化の中心みたいなところあるかな。1枚1,000〜2,000円くらいが相場で、自分もそこそこ使っちゃってるな。

けろ:そこ、ちょっと素朴な疑問なんですけど、チケット2,000円台でグループ側って収益的に大丈夫なんですか?

ぷに:いい質問。実はチケット収入ってそんなに大きくなくて、特典会で売れるチェキとか物販で運営が成り立ってる、って聞いたことがある。だからこそ「ライブ見て終わり」じゃなくて、特典会まで含めた時間が現場のメインイベントになってるんだよね。

「地下」って言葉の由来

けろ:「地下」っていう呼び方自体は、いつ頃からあるんですか?

ぷに:これは自分も詳しくないから聞いた話なんだけど、2000年代の前半くらいから、秋葉原あたりの小さいライブハウスで活動してたアイドルさんたちを指して使われ始めたらしいよ。「アンダーグラウンド」を直訳して「地下」みたいな。

けろ:なるほど、音楽のアンダーグラウンドと同じ感覚なんですね。

ぷに:そう。だから「地下=怪しい」とか「地下=質が低い」って意味じゃ全然なくて、「大手メディアに乗らずにライブ主体でやってる」くらいのニュアンスなんだよね。実際、歌もダンスもめちゃくちゃ上手い子いっぱいいるし。

けろ:イメージ変わりました。言い方を変えると「ライブアイドル」とかでもいいってことですか?

ぷに:うん、「ライブアイドル」とか「インディーズアイドル」って呼ぶ人もいるよ。ただ現場では「地下」って言葉のほうが通じやすい感じかな、自分の周りでは。

業界の規模感

けろ:今ってどれくらいのグループが活動してるものなんですか?

ぷに:これも正確な数字は誰も分からないと思うんだけど、稼働してるグループは1,000組以上って言われてるらしいよ。

けろ:1,000組!?想像以上でした。

ぷに:中心はやっぱり東京で、新宿とか渋谷、池袋、秋葉原あたりでほぼ毎日何かしらのライブがやってる。大阪や名古屋、福岡にも独自のシーンがあるって聞くけど、自分は東京しか行けてないから詳しくは語れないかな。

けろ:毎日って、ファンの人は何本くらい行くんですか?

ぷに:いわゆるガチ勢になると、年間で何百本単位で通ってる人もいるよ。1日に2現場、3現場ハシゴしてる人もいるし。自分は全然そこまでじゃないけどね。

けろ:体力勝負じゃないですか、それ。

ぷに:ほんとそう。だから別に「全部追わなきゃ」みたいに気負わなくて大丈夫。月1ぐらいしか来ていない人もいるし、自分のペースが一番だよ。

けろ:それ聞いて少し安心しました。読者の中にも「ハマったら大変そう」って身構えてる人いそうですよね。

必須用語をざっくり

ぷに:ここで読者の方に向けて補足しておくと、地下アイドルの現場には独特な用語がけっこうあります。ただ、最初から全部覚える必要は全然なくて、通ってるうちに自然と身につくので大丈夫です。今日は、さっき表でも出てきた「チェキ」「特典会」を含めて、よく出るやつだけ紹介しますね。

けろ:「特典会」と「チェキ」はもう分かりました。他には?

ぷに:そうだな、まず「現場」。これはライブイベントそのものとか、行くこと自体を指す。「今日現場行くわ」みたいに使う。

けろ:なるほど。

ぷに:あと「対バン」。複数のグループが出演するライブのこと。地下はこれがめちゃくちゃ多い。逆に1組だけで公演するのを「単独とかワンマン」って言う。

けろ:対バン、覚えました。対バンって、目当てじゃないグループも見ることになりますよね。それって楽しめるものなんですか?

ぷに:これがね、楽しいんだよ。むしろ自分は対バンで知らないグループの良さに気づくこと多くて、推しが増えるきっかけになることもある。1ステージ15分から25分くらいで次々入れ替わるから、サクサク色んなグループ見られるのも対バンのいいところ。

けろ:なるほど、「お試し」の機会でもあるんですね。

ぷに:そうそう、まさに。続きいくと、「箱」はライブハウスのこと。「あそこの箱、音響いいよ」みたいに使うね。あと「推し」は応援してる対象、「DD」は「誰でも大好き」の略で、特定の一人じゃなくて色んな子をまんべんなく好きなタイプのヲタクのこと。

けろ:僕、たぶんDDのタイプです。

ぷに:(笑)。まあそれも全然ありだよ。その逆は「単推し」とかもっと熱烈な人は「ガチ恋」なんていうのもあるね。繰り返すけど、この辺は覚えようとしなくていい。現場で耳にしてるうちに自然と入ってくるから。

ぷにさんの地下デビュー話

けろ:ぷにさんって、そもそもどうやって地下にハマったんですか?

ぷに:これね、最初はSHOWROOMで地上のアイドルの子を見てたんだよ。配信で応援するくらいの距離感で。お目当ての子の配信が終わってなんとなく他の子の配信を見ていておもしろいかわいい子がいてその子の配信も見るようになったんだ。そしたらある日、その子が地下アイドルとしてデビューするって告知出して、これはもうデビューから応援するしかないでしょうと思って。それが最初の現場。

けろ:そこから2年続いてるってことは、よっぽどハマったんですね。

ぷに:うん、ハマったね。ただ正直に言うと、最初に見に行ったあの子は、もう卒業しちゃったんだよね。今はそのグループの別の子を推してるんだけど、2年もいると、同じグループのメンバーが卒業していくのを何度も見ることになって。その話はまた連載のどこかでするとして、今日はこのへんで。

次回予告

ぷに:というわけで、今日は「地下アイドルって何?」をざっくり話してきました。読者の方に向けてまとめておくと、地下アイドルは「ライブハウス中心に活動してるアイドル」で、ファンとの距離が近くて、チケットも比較的手頃、みたいなとこが特徴ですね。

けろ:「地下」って言葉にネガティブな意味はない、ってのが一番意外でした。

ぷに:そこは誤解されがちだからね。次回は「推しの見つけ方」ってテーマで話そうかなと思ってます。1,000組以上いる中で、どうやって自分の推しに出会うのか。自分の場合は配信がきっかけだったけど、他にもいろんなルートがあるから。

けろ:それ、まさに僕が知りたいやつです。読者の方にとっても、ここが一番気になるところじゃないでしょうか。

ぷに:だよね。というわけで、第2章でまたお会いしましょう。

けろ:ありがとうございました!

編集部

K2インターナショナルグループから放たれた現代社会への刺客。書類上は七人で構成されていることになっているが、実態は謎に包まれている。組織のモットーは『節度ある暴走機関車』。