おもてなしの極意ホストクラブ誕生!?
こんにちは!
K2石巻の共同生活スタッフの青山です。
K2横浜からK2石巻に途中移動し、気づけば14年目。
肩こり、腰痛を伴うようになったのが成長の証ですな。加齢。。。
先日、横浜へ出張へ行き、K2ハウス石巻に帰ってくると、リビングで過ごしていたみんなからおかえりの一言。「おみやげは~?」と言ってくるメンバーもいて、帰ってきたら迎えてくれる人がいるって良いなって思ったひとときでした。
そんな共同生活をしながら、前回までの投稿は地域の皆さんとK2メンバーのみんなとの野菜作りの話をしてきましたが、今回はその後の梨木畑地域の話をしたいと思います。まだ前回までのを読んでいない方はぜひ読んでからの方が話が伝わりやすいです。
よろしくお願いします!
野菜作りを通してご近所の皆さんと交流が増えてきた中、当時のスタッフが何やら企画を持ってきました。
「K2石巻ホストクラブ」~梨木畑のばあちゃんをカラオケパーティールームでもてなそう!~
すごい企画を持ってきたなと思いましたが、案外ばあちゃん達もメンバーも乗り気。
メンバーはスーツを買いに行くところからまずはスタート。
石巻の若者最先端おしゃれスポットのイオンモール石巻へGO!
「今まで家にずっといて、人に見せる服とか買うの久々すぎるー」とか
「俺はスーツ買うの実は初めてなんだー」とか不安そうではありますが、みんななんだかんだ楽しそう。
いつもは畑仕事でジャージとか作業着なので、スーツを試着している時のメンバーがいつもの5割増しでかっこよく見えました。
そしていざ出陣の時はてんやわんや。
「ネクタイの結び方わかんねー」とか
「くるぶしの靴下履いたらダメやん!」
とかみんな原始人状態(笑)
ネクタイを結ぶことがかろうじてできたメンバーはみんなのためにネクタイ講座。
教えてるメンバーがめっちゃ活き活きしていたことを今でも覚えています。
そしてメンバーの中にはばあちゃんたちが知っていそうな曲を練習したりしてやる気満々。
こいつばあちゃんとデュエットする気だな?と思った僕は聞いてみると
「デュエットしたらばあちゃん達喜んでくれるかなと思って。。。」
とちょっと照れながら言うメンバー。ピュアすぎてマジウケる!
でもそれだけ僕らはみんなでばあちゃん達を喜ばせようと本気で思ってたんです。
いよいよカラオケがスタート。
ばあちゃん達が8人も来てくれて僕らは正直めっちゃ嬉しかった。

パーティールームは満席で、なんだかとっても温かい雰囲気。ばあちゃん達の優しさが部屋中に広まっていたのかな。
そうこうしているうちに飲み物や食べ物が到着。乾杯が一段落すると・・・

「あ~ん」されるメンバーもいた(笑)

そして、会場が盛りあがっている中、ばあちゃんがある曲を入れた時、
「〇〇さん!一緒に歌いましょう!」と元気よく言いだした自分。(声が裏返っていたかもしれない(笑))
年の差ユニット誕生の瞬間でした。
歌っている最中は正直必死だったので覚えていないけれど、終わった後にばあちゃんから
「よくこの曲知ってたわね。もしかして練習してくれた?」と。
「そうです。〇〇さんちでお茶っこした時にこの曲が好きだと言っていたから。」
そう答えるとばあちゃんはとても嬉しそうにありがとうと。
あの時のばあちゃんの嬉しそうな顔が今でも忘れられません。
人を喜ばせることの楽しさを実感した瞬間でした。

そんなこんなで距離がぐっと詰まった梨木畑のばあちゃん達とK2メンバーでしたが、ある日事件は起こりました。
「おめえ、〇〇くんに色目使ったべや!」
「あんだのほうごそ〇〇くんと腕組んだべや!」
そうです!ばあちゃん達の間で小競り合いが起きていたんです。
僕らの前で直接小競り合いが起きていたわけではなかったのですが、その時のことを畑の師匠の及川さんより後で聞きました。
ばあちゃん達をその気(?)にさせてしまった僕ら。
「ちょっと仲良くしすぎてしまった?」と困惑するメンバーや
「でもモテてるってことかな。。。?」と実は嬉しそうなメンバーなど色々反応がありましたが
当時のスタッフが穏便に治めてくれて、その後スタッフから「ばあちゃんも一人の女性だから、一人でお茶っこ[1]しに行くのはなしにしようね」と遠回しに言われたことを今でも覚えています。
梨木畑で年の差カップル誕生ならず!?(笑)
なので複数のメンバーでお茶っこに行くようになった僕らでしたが、あの日、ばあちゃん達にちやほやされた結果、自分も含めて活き活きしてくるメンバーがたくさんいました。
あのパーティールームでばあちゃん達を喜ばせるために自分たちで色々考えて、おしゃれをしたり、昔の歌を練習したりして一生懸命でした。
そして実際に楽しい時間を過ごせて、人を喜ばせる、おもてなしすることの楽しさを覚えました。
その後、自分の得意なコーヒーを焙煎して振る舞う会を企画したメンバーもいて、ご近所の方々を喜ばせていました。

今までひきこもっていたり、まわりとの関係を断っていた僕らは、人を喜ばせることを忘れ、自分が自分がと自分中心の生活になっていました。
ですがK2に来て、他人のために何かをする喜びを知り、活き活きしていく若者を自分も含めてたくさん見てきました。
そして毎日の生活が充実していくことを感じてきました。
時にはもちろんしんどいことも嫌なこともたくさんありました。
ですがまわりにこれだけ仲良くして下さるご近所の方々もいて、さらにK2には一緒に暮らしている仲間もいるのでどこか絶対的な安心感があり、一緒に乗り越えていける希望が湧いてきます。
最後になりますが。。。
今月末はある近所のばあちゃんの誕生日。
「メッセージカードを書こう!」
「それを渡しに行くときにハッピーバースデーの歌を歌おう!」
あのカラオケでの相手を喜ばせるというスピリットがこの誕生日のお祝いにもつながっているのではと今では思っています。
今日もK2石巻の喜ばせ屋達は積極的に活動をしている。
読んでくださりありがとうございました!
[1] 「お茶っ子」とは、近所の人や友人が集まり、お茶を飲みながらお喋りを楽しむティータイムのような習慣です。単なる休憩ではなく、漬物などを持ち寄り、地域の絆や心の健康を保つ大切なコミュニティの場。震災後も孤立を防ぐ役割を果たした、石巻の温かな人情を象徴する文化です。
