都市型狩猟採集のススメ・めかぶ編~現代のタダメシ探訪記~
ここに富士山があるじゃろ?
これをこうして・・・
こうじゃ。
2作目は大体名作になる理論
というわけで、去年に引き続き、今年も湘南・由比ヶ浜にて「わかめ拾い」に行ってきました。
↑こちらは去年の写真ですが、3月頃になると由比ヶ浜には海岸に打ち上げられたわかめが散乱しています。
傷んでいるものもありますが、しっかり洗って加熱すれば食べられるものがほとんどです。
特に道具も必要ないので、散歩のついでにわかめ拾いにチャレンジできます。
それでは、張り切って参りましょう!
(なお、地域によっては浜辺に打ち上げられたわかめの採取も禁止されている場合があります。慣例的に問題ないとされている地域であっても、漁業権の侵害と判断された場合、警告または罰金の可能性もあるので、過度な採取は控えましょう)
わかめがないので終了となります!!!!
次回の更新をお待ち下さい・・・フフフ。
新記事「都市型日帰り入浴のススメ~めかぶにポン酢を添えて~」をお送りいたします
というわけで、狩猟採集とは全く関係ないテーマで恐縮ですが、由比ヶ浜近くの稲村ヶ崎温泉に日帰り入浴に行ってきました。
実は海岸の端から端まで見回ってみると、流れ着いたわかめがいくつかありました。
ただ、『めかぶ』部分まであるような立派なものはほとんどなく、去年と比べればボウズと言っていいほどの差です。
(今年も同行してくれた謎のワカメイトXさん曰く「去年は十年に一度の当たり年」だったそうです)
「こんなこともあろうかと!」と言わんばかりの神対応ですが、謎のワカメイトXさんに別の海岸に流れ着いていためかぶをいくつか分けてもらいました。
(めかぶの処理については後ほどご紹介します)
ただここまで来た甲斐が全くないのも悔しいので・・・今回は稲村ヶ崎温泉も含めて、実際に由比ヶ浜まで来ようと思った人向けの現地情報をお届けいたします。
わかめの当てが外れた時の保険代わりに参考にしてもらえれば幸いです。
21分歩けば由比ヶ浜まで無料で行けちまうんだ
さて、由比ヶ浜までの最寄り駅は当然、江ノ島電鉄『由比ヶ浜』駅なのですが、江ノ島電鉄は駅と駅の距離が短めです。
そのため、JR『鎌倉』駅から由比ヶ浜まで歩いても、それほど距離がありません。
また土休日の江ノ電は結構混むので、人混みが苦手な方にもオススメな散歩ルートになります。
道順も複雑ではなく、鎌倉駅西口(鶴岡八幡宮側ではない方)を出て左側にある『御成通り』を真っ直ぐ進み、国道311号線(由比ヶ浜通り)から由比ヶ浜駅を経由するか、国道21号線(若宮大路)の方に出て、道沿いに歩いていけば辿り着けます。
(最短は由比ヶ浜駅を経由するルートですが、筆者は21号線ルートを使いました)
国道21号線は御成通りから由比ヶ浜通りに出て、左側に進めば合流可能。
あとは海側(道路標識的には江の島方面)に進めば由比ヶ浜まで辿り着けます。
ちなみに国道311号線から由比ヶ浜駅を経由する最短ルートは、小道を抜ける必要があるので若干わかりにくいです。
こちらのルートで行く場合は下記地図の『湘南クッキー』の自販機を目印にしてください。
また、由比ヶ浜駅周辺はスーパーやコンビニなどのお店が少ないです。
21号線沿いには、↑の「やまか」があるので、食べ物や飲み物はここで買っていけばコンビニや自販機よりお得。
やまかを過ぎると『鶴岡八幡宮 一の鳥居』が見えてきます。
鳥居からさらに進み、国道134号線の標識が見えたらもうすぐです。
ウェミダー!
が、ご存知の通りわかめがなければ特に用はなく・・・そのまま海岸線沿いをえっちらおっちら進みます。
由比ヶ浜終端あたりにこんな感じの木が生えています。多分デイゴだと思うんですが、なかなか味のある木ですね。
なお、ここから先はしばらくコンビニやスーパーなどがありません。
快晴だと日差しも結構キツイので、飲み物や日焼け止めなど、必要なものがあれば少し手前のローソンで購入しておきましょう。
爽やかでいい感じの景色ですが、海風が強い上に若干登り坂なので筆者は割とヘロヘロでした。
体力に自信がない人は適宜休憩を挟みながら進むことをオススメいたします。
こちらの道標までくればONSENまで後少し。道路沿いに歩いていると、左側に稲村ヶ崎公園に上がる階段があるので、少し寄っていきます。
めっちゃ天気が良かったので、公園の高台から富士山がくっきり見えました。
この後、温泉に入っている間も富士山が見えていたはずなのですが、風呂用メガネがなかったのでぼんやりとした記憶しかないのが残念・・・。
公園を出ると目の前に建物があり、そこが稲村ヶ崎温泉になります。
お値段1500円・現金のみのストロングスタイル。
タオルのレンタルやアメニティの購入は別料金なので、自分で用意しておいた方が安上がりです。
稲村ヶ崎温泉は『黄金の湯』と書いてある通り、黄色がかったぬるめの温泉です。
温泉施設が2階にあり、1階にはレストランが併設されているので、予算が許せば海を見ながら食事を楽しめます。
男湯『富士見之湯』からは富士山が見えます。
脱衣所に冷水機などはないので、サウナに入ったり休憩しながら温泉に複数回入りたい場合は、水分補給用の飲み物を用意しておくと吉。
湯上がり後はこちらのフリースペースでごろごろできます。
入口玄関前にあるので、脱衣所からちょっと遠いのが玉に瑕。
稲村ヶ崎温泉から国道134号線をさらに進んでいくと、七里ヶ浜→鎌倉高校→江ノ島と観光スポットが続きます。
江ノ島まで徒歩となると厳しいですが、スラムダンクで有名な鎌倉高校前の踏切までなら30分程度で行けるので、海辺の散歩を楽しむのもいいでしょう。
……きたぜ ぬるりと……
最後に温泉で疲れた体に栄養補給、ということでここからは『めかぶ』の下処理になります。
運良く確保できた人は参考にしていただければ幸いです。
(わかめの葉に関する下処理に関しては去年の記事を参考にしてください)
手に入れためかぶは真水でしっかり洗いましょう。
ひだの中に汚れが入り込んでいるので、お店で買ってきたものであっても、ちゃんと洗った方がいいです。
洗い終わったら茎とひだ部分に分けて、ひだ部分を刻みます。
めかぶと言えばぬめりが特徴的ですが、こちらのひだ部分に多く含まれる『メカブフコイダン』がぬるぬるの元になっており、湯通しすることでさらに粘りが増します。
湯通し後は手や包丁が滑りまくってめちゃくちゃ危険なので、煮る前に細かく刻んでおきましょう。
なお、湯通し前でもそれなりに滑るので、やりにくい場合は片栗粉をまぶしてから刻み、終わったら水で片栗粉を洗い流してから煮てください。
(片栗粉と一緒にこびりついた汚れも落ちるので一石二鳥)
ひだ部分は10秒〜20秒程度でOKですが、茎は若干火が通りにくいので先に入れます。合計で30秒〜1分くらい煮るようにしましょう。
ひだ部分は色が変われば基本的にOK。引き上げたら、氷水にさらした後に水気を切るか、冷蔵庫などで冷ました後に使いましょう。
(水にさらした方が色が鮮やかに仕上がりますが、若干水っぽくなります)
茎は煮た後でもぬるぬるしないのでそのまま刻み、ひだ部分と混ぜ合わせて使います。
冷凍保存する場合は、茎とひだを混ぜ合わせたものを小分けにしてから、冷凍庫にしまっておきましょう。
こちらがポン酢とだしつゆを加えたものになります。つまみになる予感しかしないヤツ~。
コリコリとした食感と圧倒的なぬめりで胃にスルスル入っていきます。
今年の夏は、めかぶ・なめこ・おくら・とろろを組み合わせた究極のヌルネバ麺類が誕生するかもしれません。
ワカメを求めて
後日、miwaさんが出向いた別の海岸では、わかめが結構流れ着いていたそうです。
今回、由比ヶ浜にはほとんど流れ着きませんでしたが、場所によってはまだまだ漂着わかめを見つけるチャンスがありそうです。
わかめへの熱い想いが抑えきれない人は、是非海岸を散策してみてください・・・フフフ。